外資系企業の中でも、だれもが知っているといっても過言ではないアマゾン。
ECの世界最大手であるだけでなく、AIやロボットによる倉庫運営、巨大な物流網やAWSに代表される大規模なデータセンターまで保有し、類を見ないほどの巨大企業です。
またGAFA(ガーファ)と呼ばれる、Google・Apple・Facebook・Amazonで構成される、アメリカ発の巨大IT企業体の一角。
Amazon一社でも、挙動ひとつで経済に大きな影響を与える力を持ち、キャッシュだけで考えると小さな国家以上の規模です。
今回はそんなAmazon社の日本企業である、アマゾンジャパンへの第二新卒での転職についてくわしく解説します。
Contents
- 1 アマゾンジャパン(Amazon)ってどんな会社なの?
- 2 アマゾンジャパン(Amazon)の気になる業績
- 3 アマゾンジャパン(Amazon)の仕事のやりがい!第二新卒でも活躍できる?
- 4 アマゾンジャパン(Amazon)の社風・企業風土
- 5 アマゾンジャパン(Amazon)の平均年収は?
- 6 アマゾンジャパン(Amazon)の求める人材象とはどんなものか?
- 7 アマゾンジャパン(Amazon)の面接選考難易度
- 8 アマゾンジャパン(Amazon)の面接での質問を特集!挑発的な質問にロジカルに答える
- 9 アマゾンジャパン(Amazon)の仕事は厳しいのか?
- 10 便利なアマゾン(Amazon)を支える仕事は大変だが面白い
- 11 転職エージェントでアマゾンジャパン(Amazon)へ第二新卒から転職する
アマゾンジャパン(Amazon)ってどんな会社なの?
アマゾンジャパンは、グローバル市場で15兆円以上の売り上げを誇る外資系企業・アマゾンドットコム社の日本支社です。
億単位での本や漫画、ゲーム、電子製品などの多様な製品販売をネット上で行い、事実的に日本で最大規模のECサイトを運営する会社。
日本支社は東京の目黒区に本社を構えています。
いまや日常生活には欠かせない存在となった、アマゾンドットコムの日本支社がアマゾンジャパンということです。
競合他社としては日本では楽天がありますが、現在のところ首位はアマゾンとなっています。
アマゾンジャパン(Amazon)の気になる業績
アマゾンジャパンの業績はとても好調です。
アマゾンジャパンの売上高は、なんと1.3兆円を超えており、前年比で10.3%以上の売り上げ増を実現しています。
また本国のアマゾン本社の売上高はなんと20兆円を突破。
ここまでの売り上げを記録している企業は、日本国内で見るとトヨタ自動車くらいなもので、他にはありません。
いかにアマゾンの売上高が高いのかが理解できますね。
アマゾンジャパンの今後の経営課題
アマゾンジャパンの今後の経営課題としては、いかに新しいサービスを展開するかにかかっています。
海外ではドローンでの配達を発表してマスメディアから注目を浴びるなど、商品の配達手法などに変化をつけて世間の注目を集めるアマゾン。
いかに新しいサービスを展開して、競合企業との競争に勝つかも大切だとトップは説明しています。
またそれだけではなく顧客目線を失わないという路線を走っており、大企業になったといってもお客様の求める「品揃えの豊富さ」「低価格」「便利」を追求していく姿勢を崩していません。
そしてこれを常にキープすることが、生き残りのために大切だともしています。
「お客様目線に立ち、つねにサービスの質を高めていけば、必然的に生き残る確率は高くなり儲かる」という商売の本質を追及している企業。
その姿勢を大企業病に陥らずにキープするのが課題ということですね。
実際にどのサービスひとつとっても、すべて顧客重視であり、使いやすさや配達速度まで含め、間違いなく最高水準だといえます。
アマゾンジャパン(Amazon)の仕事のやりがい!第二新卒でも活躍できる?
社員の方は、アマゾンジャパンの仕事にオンラインビジネスのトップランナー企業で仕事ができる、という点に魅力を感じているようです。
アマゾンほど成功しているECサイトはありませんし、大きな金額の取引を経験できるなど、スケールの大きな仕事に取り組める点がやりがいの源。
外資系企業の中でも、つねに成長中のアマゾンだからこそできる仕事が増えているため、やりがいと言う観点から見ると大きな期待ができる企業ですね。
アマゾンジャパン(Amazon)の社風・企業風土
アマゾンジャパンの社風とは、外資系らしい徹底したドライな組織です。
PIP(Performance Improvement Program)制度という人事制度を導入しており、日本語訳するとそのまま業務改善計画なのですが、アマゾンの場合は「辞めるまでやる」という制度になっています。
具体的にパフォーマンスが悪い社員が出た場合は、転勤するか辞めるかの選択肢を与える制度となっており、これに選ばれると退職するハメになる恐れが高いです。
日本企業では正社員に対しては解雇規制が厳しいため、外資系企業が日本に来ても日本の労働基準法を遵守して強硬な解雇を行わないのですが、アマゾンジャパンの場合は日本でも本国同様のアメリカ式の解雇を行っています。
いつまでもこのような解雇の仕方はできるものではないため、いずれは労働基準監督署や労働局からの指導や通達が入るでしょう。
業務改善命令を受けるか操業停止を受ける可能性もあるので、マイルドになる可能性は高いですが、現在は解雇が横行する企業となってしまっているようです。
よほど自分は解雇されない自信がある!と言う方以外には向いている企業ではありません。
アメリカの本国でも、上級社員や上級役員までが、容赦なく解雇される企業ですからね。
ここまで徹底していれば、ある意味本当に平等なのでしょう。
解雇が当たり前の非常にドライな会社ですから、慎重に転職活動を行うべきです。
アマゾンジャパンは急成長の企業でコストカットに余念がない
アマゾンジャパンは急成長を遂げている企業であり、勢いはありますが、徹底したコストカットを行っている企業です。
合理的な判断に基づいてビジネスを成功させてきた「制約」の多い環境の中で成長した企業なため、社員を切るときの判断も合理的と言われています。
また少し傲慢な企業としての側面ももっており、商品を自宅に配送するために提携している運送会社に、とても低い値段での仕事をふっかけてしまい新聞で叩かれるなど行き過ぎた側面も持っています。
ですがこういった合理的な性質が、この会社を世界でも最大手の企業に成長させた部分もありますので、論理的な思考ができる方は入社して実力を試してみるのもいいかもしれません。
アマゾンジャパン(Amazon)の平均年収は?
アマゾンジャパンの平均年収は800万円代と推測されます。
ですが非正規雇用の年収なども入っているため、これ以上に高い給料があるとみられています。
また、第二新卒の年齢層にあたる20代後半の正社員でも年収は550万円程度と考えられていますので、外資系らしいメリハリのついた給与制度を導入していることが伺えます。
外資系企業の場合、厳しい人事評価で解雇される可能性が高い代わりに、高給がもらえるという暗黙の了解ですから、アマゾンジャパンはまさにそうした企業体質を持っているといえるでしょう。
アマゾンジャパン(Amazon)の求める人材象とはどんなものか?
アマゾンジャパンは「全員がリーダーである」という理想の人材像を発信しています。
Our Leadership Principlesという全部で14項目からなるもので構成された人材に対する理念があり、この14項に適合した人材をつねに募集。
14条を端的に解釈すると、仮に社員がチームを統括するマネージャーの立場でなくともリーダーとして振る舞い、結果を出すことを求めるということです。
行動規範として、常に正しく合理的な判断に基づいて動くことができる人材を求めています。
アマゾンジャパン(Amazon)の面接選考難易度
アマゾンジャパンの選考難易度は低い部類に入ります。
理由としてはアマゾンジャパンの正社員数は5000名程度在籍していますが、PIP制度などもあり離職率がとても高いため、解雇しては採用を繰り返す組織になっているのです。
人材の流動化が激しい企業の場合は、人手不足に陥る可能性を常に抱えているため、タイミングによっては「まさか外資系企業に入れるとは思ってもいなかった」という人が内定を獲得できたりします。
解雇リスクはとてつもなく高い企業ですが、外資系企業らしい成果を出せば高い給与が得られる賃金体系を採用していますので、成果を出す自信がある場合には積極的に狙っていくのが良いといえます。
また、それだけではなく第二新卒の年齢層の場合、仮に解雇されたとしてもその後日系企業に転職をする際には必ず「外資系企業での正社員での就業経験がある」ということが有利に働きます。
第二新卒でまだまだ安定する必要はない、高給を狙って成長できる仕事がしたいと考えている場合にはこういった入社しやすい外資系企業の求人を狙っていくのも年齢的には堅い選択肢であるといえます。
若いうちだからこそハイリスク転職を実現できるということもあると思います。
アマゾンジャパン(Amazon)の面接での質問を特集!挑発的な質問にロジカルに答える
アマゾンジャパンの面接で問われる内容としては、奇をてらったような内容の質問が多いです。
典型的な思考力を問うタイプの面接での質問が多く、いわゆる日系企業が実施するような企業との相性を問うような面接ではありません。
面接官が上の立場で、求職者が選ばれる立場というようなタイプの質問が多いようです。
このタイプの面接にあたったら、ガチガチのロジックで答えるようにしてください。
質問内容は挑発的に聞こえるものが混じっていますが、聞き方が少し非常識なだけで聞いていることの本質は他の企業と大きな差はありません。
怒りを感じても、冷静に仕事の実績などを交えて言葉を返すようにしましょう。
質問例:「これまでの業務の改善経験を教えてください。」
解答例:
これまでの業務の改善経験としては、工場の製造現場において加工ラインにあるマシンを私の提案で移動させたことです。
なぜなら以前から変わらない配置であった加工マシンを移動させたことで、作業効率が倍にもなると考えたからです。
製品の最終搬出口の工程が、私の仕事を行うためには作業スペースが必要で、そのスペースを確保するための加工ライン移動でした。
最終工程での作業が減ったことで、出荷までの手待ち時間を短縮できたため、改善において社内表彰を受けることもできました。
この経験を活かして、御社の仕事でも効率良くスピーディに仕事を進めることができると考えています。
またほかにも「あなたを採用して、わが社にはなんのメリットはあるのか」といったような挑発的な面接内容や、ロールプレイング形式で思考力を問うてくる可能性があります。
その場合にも冷静に返すことを忘れないようにしてください。
アマゾンジャパン(Amazon)の仕事は厳しいのか?
アマゾンジャパンでの仕事はかなり厳しいといえます。
徹底したコストカットや合理化の嵐の中で仕事をして成長してきた会社で、日本でいえばトヨタ自動車に近いような考え方を持っているといえるでしょう。
ですがものづくりで従業員を守って成長してきたトヨタ自動車とは異なり、Amazonは明確に実態の見えない合理的なビジネスでここまで成長してきています。
自動車メーカーの場合、従業員を大切にして定年まで育てていく、という考え方で正社員を育てるのがふつう。
ですがアマゾンジャパンの場合は、使えないと判断されるとすぐに解雇される恐れも高いため、仕事は厳しいと考えるようにしておきましょう。
ですがこれだけ合理主義で、解雇を頻繁に行う会社で生き残ることができれば、かなりの実力がついているとも考えられます。
厳しい環境の中で勝負してみたいと考えている場合には、アマゾンジャパンでの仕事に挑戦してみると良い結果が生まれると考えられます。
アマゾンジャパンは中途採用者の扱いはどうなのか?
アマゾンジャパンは中途採用者の扱いが新卒に比べて不利ということはありません。
理由としてはこれだけ徹底した実力主義を採用している会社なので、入社経路や時期で差別を受ける恐れは低いためです。
日系の大企業の場合には、新卒採用された人の方が中途採用者よりも実力的に劣っていても、入社年次や年齢によって処遇を決定することが多く、新卒入社組の方が有利になることが多いですよね。
ですがアマゾンジャパンのような外資系企業の場合はまったく逆で、長くいても成績の振わない人は振り落とされていく傾向にあります。
厳しい会社ではありますが、日本の大企業のように実力がない人でも出世してしまうということが起きにくいのです。
日系大企業の年功序列的な部分が嫌いだと考えている人には、マッチした企業であるといえます。
アマゾンジャパンの福利厚生は標準的
アマゾンジャパンの福利厚生は標準的です。
他の外資系企業のようなユニークな福利厚生制度はありません。
社会保険は完備されており、アマゾンジャパン健康保険組合という独自の健康保険組合に加入することができます。一般的な協会けんぽより少しお得といったところです。
他には厚生年金、雇用保険、労災保険があります。
団体生命保険として、保険料全額会社負担の生命保険を用意。
確定拠出年金として、拠出金全額会社負担の年金制度もあり、公的年金に追加する形で受給できます。
社内公募制度として、海外を含むアマゾングループ内でのオープンポジションに応募可能な社内公募制度を準備。
社員割引制度として、日本のアマゾンでの商品を社員割引価格で購入可能することが可能です。
アマゾンジャパンの社員教育制度は?
アマゾンジャパンの社員教育制度としては、数日の教育のみでほとんど教育らしい教育はないようです。
中途採用者の即戦力採用が外資系企業では基本なので、新卒であっても手厚い教育が施されている可能性は低いでしょう。
ですが入社してから実力次第で昇進することが可能な環境でもあると考えられます。
自分自身で考えて行動し、成果を出す自信がある場合には、こういった教育のない企業の方が頭角を現すことが可能です。
理由としては、仮に手厚いキャリア教育などが完備されている企業の場合には、ある意味会社内でお手本のような社員ができ上がってしまっているた、そのまねをしないと出世できなくなってしまいます。
解雇を強行的に行う可能性の高い、アマゾンジャパンのような典型的な外資系企業の場合には、自分自身がリーダーシップを持って社内でのロールモデルになっていく必要があるでしょう。
自分でキャリアを作っていくか、会社内からキャリアを与えてもらうのかという違いなのですが、外資系企業で生き残っていく場合には自らキャリアを築くという考え方が必要です。
便利なアマゾン(Amazon)を支える仕事は大変だが面白い
アマゾンはとても便利で使いやすい通販サービスを展開しており、配達業者の積み荷の段ボールにはアマゾンと書かれたものをたくさん見かけます。
それくらい日常にアマゾンは浸透しており、なくてはならないサービスインフラとなっているのは間違いありません。
アマゾンの便利で快適な買い物システムを維持するために、経営陣や社員は日々切磋琢磨してサービスを展開しています。
この便利なサービスであるアマゾンの仕組みを支えることは大変面白いですし、勉強になるのは間違いないでしょう。
第二新卒のような若い年齢のうちから、ロジックで考えて問題解決をする姿勢を持てば、その後の成長も早いため、若いうちに経験しておくには良い企業だといえます。
転職エージェントでアマゾンジャパン(Amazon)へ第二新卒から転職する
アマゾンジャパンに第二新卒で転職を考える場合には、転職エージェントの活用が必須となります。
理由としてはアマゾンジャパンは外資系企業であり、多くの外資系企業は転職エージェントを活用します。
転職サイトやハローワークで求人活動を行うと手間がかかってしまい、時間を無駄にしてしまう可能性が高いためです。
転職サイトでは東京勤務の求人なのに全国に求人を出すことになってしまいますし、ハローワークでは人材の質が低い可能性が高いため、地域を限定できても採用失敗する可能性が高いです。
とくにアマゾンジャパンのように徹底的に合理的に仕事を進める会社であれば、多少お金がかかっても転職エージェントを活用する傾向にあります。
転職サイトやハローワークは、応募者から連絡を待つという待ちの姿勢での転職活動であるのに対して、転職エージェントは採用候補者を人事の代わりに見つけて紹介してくれます。
攻めの姿勢で採用できる上、転職エージェントに希望の候補者の条件を伝えておけば、条件に合致した人を転職エージェントが紹介してくれるため、とても便利です。
転職エージェントを積極的に活用し、アマゾンジャパンへの転職を実現しましょう。
第二新卒の方にオススメの転職エージェントは、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。