かなりの高待遇ですが、激務の中の激務で知られるキーエンス。
キーエンスで働くことは、ひとつのステータスといえるほど有名な企業ですよね。
そんなキーエンスに第二新卒から転職を成功させるための方法について解説をします。
もしあなたがキーエンスへ転職したいと迷っているのなら、きっとこの記事が役に立つはずですよ。
Contents
キーエンスってどんな会社なの?
株式会社キーエンスは、大阪に本社を構える関西本社の超大企業です。
業種は製造業であり、計測機器や情報機器を扱ういわゆるBtoB企業です。
典型的なBtoB企業なので、知名度は高いけれど何を作っているのかは分からない方も多いのではないでしょうか。
基本的に企業同士での商売に特化しているため、どんな製品を作っているかはメーカーの開発職や技術職を担当している人、調達購買にいる人でないとハッキリわからないと思います。
工場の中で製品の製造に必要な計測機器等の箱をよく観察すると「Keyence」の文字が入っているのを目にします。
業種的には派手な仕事ではありませんが、非常に優れた商品を製造していることで知られ、電子機器メーカーから自動車メーカーまで、さまざまな業種で採用されており、安定した企業の1つです。
海外にも会社展開をしており、実に売り上げの50%以上は海外からなのだそうですよ。
今後は製造業の中でも、国内だけで展開するメーカーと海外で展開しているメーカーで、大きな差が付くことを考えても、非常に魅力的な優良企業です。
従業員数も5,000名を超えており、超大企業の部類に入ります。堅実なビジネスモデルを持った超大企業と言えます。
キーエンスの気になる業績
キーエンスは6年連続で増益となっており、とても順調です。
売上高はなんと5000億円以上となっており、高い水準で移行しています。これだけの売上高を持っているメーカーはなかなかありません。
また売上高ではなく、高い利益率にも注目が集まっています。
通常、製造業の利益率は10%程度が当たり前なのですがキーエンスは50%近い利益率を誇っています。
売上高の半分が利益になっているのは驚異的です。とても高利益率かつ、高売り上げで財務の面でも非常に強い企業と言えます。
キーエンスの今後の経営課題
キーエンスの今後の課題として、国内市場が頭打ちになることについての挑戦です。
ですが自社製品はまだまだ海外に浸透させる余地があるとして、更なる販売拡大の路線を取ることで解決しようとしているようですね。
どの業界も国内市場が縮小していくことを見越し、海外に販路を見出すしかないという状況で、とても財務の強いキーエンスも例外ではないということですね。
取引先である電子機器メーカーや自動車メーカーも、国内市場の限界を感じて海外での展開を試みています。
取引先の動向を見ても、今後は海外市場で勝負する以外に、伸びていく要素はないと見るのが良いのではないでしょうか。
またキーエンスの強みは単に販売力の向上をすることではなく、顧客の悩みを自社製品でいかに解決するかという部分にかかっています。
そのため主体的に行動できる社員をいかに増やせるかが課題となっています。
海外市場を切り開くには、自発的に動ける従業員を増やすことは大切なことなので、これもまた大きな課題と言えます。
キーエンスの仕事のやりがい
キーエンスの仕事のやりがいは、仕事で活躍した分が給与に反映されることです。キーエンスはとくに年収が高いことで知られています。
それに加えて顧客の悩みを自社製品で上手に解決していくことが求められているため、営業職としての付加価値を提供するノウハウを身につけながら働くことができる点も魅力。
キーエンスで働けば、社会人としての実力は、一般的な会社の営業職で経験するよりも遥かに身に付くでしょう。
高い年収を得ながら仕事の実力も身に付けられるため、激務に身を投じても高い収入を得たい方には向いています。
キーエンスの社風
キーエンスの社風はとにかく激務であることで知られます。
実際にメーカーで技術職や購買などを担当していると理解できると思いますが、キーエンスの社員は電話をしたらすぐに駆けつけてくれます。
設置している機械に関するクレームなどでも、すぐに飛んで駆けつけてきてくれますし、営業職はとくにフットワークが軽いのが特徴。
営業成績が全ての会社なので、ノルマに対してとても厳しいです。
とにかく効率が全てという社風であり、無駄な社内会議などはありません。
無駄な社内会議をするよりも、営業先に製品をしっかりと売ってフォローする方が営業成績につながるのは明白ですよね。
そのため無駄な会議もありませんし、何よりも利益を出すことを第一にしている姿勢を大切にしているのです。
超大企業なのに、やっていることは中小企業や個人事業主並みのスピード感だといってもよいでしょう。
社員に個々の決断力があり、行動力が高いのがキーエンスの魅力と言えます。
取引先としてもすぐに駆けつけてくれる安心感や、何か課題があれば親身になって相談に乗ってくれるなど、顧客第一な社風もキーエンスの強み。
有名企業だから選ばれるのではなく、手厚いフォロー体制があるからキーエンスを選ぶという会社も多いです。
裏を返せばそれだけ働いている社員は激務の中で働いているということも忘れてはいけません。
顧客にとって頼もしいサービスほど、社員が身を削って努力してくれているからこそ維持されているものです。
取引先としてはとても信頼できますが、実際にキーエンスで働くとなれば大変なのは間違いありません。
驚異の平均年収!キーエンスの平均年収は?
キーエンスの平均年収は1,800万円を超え、なんと上場企業の中でも首位の高年収です。
毎年発表される上場企業の平均年収特集でも、1,800万円を超える高年収は話題になっています。
生涯賃金もなんと7億円に迫っており、ふつうのサラリーマンの倍以上の生涯賃金を得ることが可能と言われています。
大卒の生涯賃金が約2億5,000万円程度と言われているのに対し、あっさりと倍以上の生涯賃金がデータとして公表されており、すごい会社だなと言うしかありません。
高い利益率を誇っており、さらにボーナスなどで還元されるためここまで年収が高いと言えます。
ブラック企業ではないのか?という批判はキーエンスにはあたらない
ブラック企業とは長時間労働をしているのにも関わらず、年収が低いという企業のことを指して使われていますので、キーエンスの場合には当てはまりません。
高い給料がもらえれば、それで満足するという人が社会には一定数存在するためです。
長時間労働がどうしても嫌だという場合には、キーエンスの選考を受けるのは避けた方が良いです。
高い給料にはその分会社への貢献が求められるのです。
キーエンスのボーナスは高い理由とは?
キーエンスではボーナスの支給に際して、営業利益の中から還元されて支給されるようです。
売上が高くなり、利益率が高くなればなるほど年収が上がるシステムは、キーエンスの社員に大きなモチベーションでしょう。
これだけ激務で有名なのにも関わらず、たくさんの転職希望者が面接に訪れるのは「働いたら働いた分だけ給料をもらえるから」なのかも知れませんね。
キーエンスの激務と高給ぶりを表す「20代で家が建って30代で墓が経つ」なんて言葉でも有名です。
キーエンスの求める人材とはどんなものか?
キーエンスの求める人材とは、問題解決能力を持った人材です。
キーエンスの特徴としてコンサルティング営業という手法が取られ、基本的には任せられたエリアの工場に対して営業を行います。
ただ単に商品の紹介をして売っていくのではなく、顧客の悩みを真摯に聞き、問題を自社製品で解決できないかどうかを検討しながらの営業です。
基本的に自分から主体的に動く社員でないとついていけませんし、問題解決能力が低いと思われてしまうと採用は勝ち取れないでしょう。
キーエンスの面接選考難易度は?
キーエンスの面接選考難易度はとても高いです。
理由としては年収が高いことで有名な企業なので、面接に来る人が多いことが挙げられます。
また日本を代表する上場企業ということもあり、製品の知名度は低くても、会社そのものの知名度が高いため、面接を受ける人が多くなるのは必然だからです。
それだけでなくキーエンスは世界的にも有名な企業ですから、その分かんたんには内定をもらえません。
面接での質問を特集!
キーエンスの面接の特徴として、説得面接というものがあるようです。
志望動機や自己PRよりも、その場で面接官に「私は○○についてこう思うし、嫌いなんだけれど、説得して見せてください」と説得の練習のような面接が課せられます。
自分なりに考え方を持つことや、問題解決能力を磨いたうえで面接に挑んだ方が良いです。
通常の面接でもそうですが、基本的に面接の場では、自分の考え方を示すというのが正解です。
キーエンスの面接は特殊なようですが、他の会社の面接でも中途採用者に面接で人事が確認するのは「こんな状況に会社の中で遭遇したら、あなたはどういう基準で行動をとりますか?」というもの。
仕事を漫然と行っていると「なんとなくこうしよう」と根拠のない行動してしまうのです。
第二新卒者の場合は、過去の仕事の経験が薄い分だけ、問題解決能力が育っていないことも多いでしょう。
キーエンスに限った話ではありませんが「Aという状況が発生したら、Bと判断して仕事を進める。なぜなら自分の考え方と会社の行動指針、数字から導き出せるのがBだからだ。」という理路整然とした職務遂行能力が求められるのです。
社会人経験が薄いからこそ、高い問題解決力を行使できれば、第二新卒者は注目されることでしょう。
あらかじめ対策できない問いに対して、どう解決するのかを見定められる、それがキーエンスの面接の特徴です。
キーエンスの仕事は厳しい
キーエンスの仕事は基本的にとにかく厳しいことで知られます。
一般的なBtoB企業は、会社間の営業なので仕事の雰囲気なども緩くなりやすいです。
ですがキーエンスは、営業成績で社員の給料や地位を決定するという風土を持っているため、下手なBtoC企業の営業職よりもよっぽど厳しいと考えてよいでしょう。
分刻みで営業報告を求められることで有名です。
何時何分にどの顧客へ電話し、いつ顧客と会い、いつ車に乗り、いつ高速道路に乗ったのかまで、すべて報告を求められます。
冗談と思いますよね。ですが冗談ではなく本当です。
さらに残業をすることが前提の会社となっており、平日は会社から帰ったら眠るだけの生活をするのが当たり前。
しかも昇進すればするだけ忙しくなるシステムのため、役職が上がるごとに仕事は苛烈を極めます。
ですが残業代に関しては全額支給されますし、会社中心の生活ができる若者であればかなり高い収入を得ることも可能です。
給与よりもワークライフバランスを気にしている場合は、キーエンスには向いていないでしょう。
キーエンスは、中途採用者の扱いはどうなのか?
キーエンスは縁故採用などを一切排除しており、徹底した実力主義の会社です。
他の大企業のように新卒だけを大切にして、中途採用者には厳しくあたるというような構造はないと言えます。
評価制度が営業成績で決定されているため、実力主義なので中途採用者であろうと高い実績さえ上げることができれば、それで差別されることはまずないでしょう。
評価制度が透明な会社に勤めるメリットとしては、中途採用者が悪い扱いを受けないこと。
評価制度が不透明な会社の場合は、経営者が新卒を無意識に大切にする傾向があり、中途採用者は不遇な目に遭いやすいです。
社長自身が新卒入社組だった場合、とくに新卒社員を大切にしてしまうことはあり得ます。
ですがキーエンスにはそのような風土は一切ないのです。
本当の意味での平等だといえるのではないでしょうか。
仕事を優先するか、プライベートを優先するかをしっかりと決めておこう!
第二新卒で転職を考えている場合には、絶対に先に考えておくべきことがあります。
それは仕事とプライベートどちらが大切なのかということです。
キーエンスを選べば、確実に仕事優先の毎日を余儀なくされます。
激務かつ高給、それがキーエンスのアイデンティティですからね。
まだ第二新卒の場合は25歳未満の年齢であることが多いので、結婚などはまだ先かなという方も多くいらっしゃると思います。
第二新卒者は仕事を優先できる年齢ですから「仕事最優先の生活」を選ぶことができます。
ですが正社員として企業に勤務する以上は、将来のことを考えておく必要があります。
20代のうちは仕事最優先で生活できますが、30代で結婚して家庭を持つようになると、激務の会社に勤めることは体力的にも精神的にも疲弊することでしょう。
ですが短期間で思い切り稼ぎたいと考える人には、キーエンスのような企業を選ぶことは悪い選択肢ではありません。
キーエンスの社内教育制度は?
新製品立ち上げ時や、とくに特殊な法務、技術職の仕事を行う場合には、しっかりとした研修や勉強会が開催されています。
ですが業務に直結するような勉強や資格は重視されますが、他の大企業が行っている海外大学院への留学制度のようなものはありません。
とにかく無駄が一切ないのです。
ファブレス会社だということを認識してから面接を受けよう。
キーエンスは自社で工場を抱えて生産をしているわけではなく、ファブレス(工場を持たない)のメーカーです。
技術系の社員を募集していることもありますが、事務系でもファブレスの会社であることを念頭に置いて面接を受けるようにしてください。
自社で工場を構えている会社と、ファブレスのメーカーでは考え方が少し違います。
ファブレスメーカー特有の風土
自社で工場を構えているような会社の場合は、現場の意見が過度に重視される風土を持っている場合が多く、時に不条理な選択をしなくてはいけない場合があります。
たとえばどれだけよい制度でも、工場の不具合などで納品が遅れるなど、現場の社員からの反対が強ければ導入できません。
それほど工場の「現場社員」が強い発言力を持ってしまっているため、良いものが封殺されてしまうのです。
ですがキーエンスのようなファブレスメーカーの場合は、工場の工員がおらず、技術職が現場側の社員としての発言力は持っていますが、仕事が進めやすいのが特徴。
技術職の社員と協力して、良い製品を作っていくことができる点が、ファブレスメーカー最大のメリットです。
ファブレスメーカーでは、職種の隔たりなく仕事ができる風潮があります。
大手メーカーにありがちな現場と事務職の対立が起きにくい
ファブレスメーカーでは、現場と事務職の間で対立が起きにくいです。
自社で工場を構えている場合、現場出身の役員などが幅を利かせてしまい、本来の目的であるお客様の声に答えるという部分が弱くなります。
現場出身の役員は、工場現場の部下を可愛がる傾向にありますし、事務職などにもけん制しながら仕事をするものです。
ですがファブレスメーカーであれば、そもそも工場の社員がいないですし、そこを出身とする役員などもいません。
そのため純粋に利益を求め、お客様の声に従って仕事をすることが可能です。
それがキーエンスの高利益の秘密のひとつなのかもしれません。
つぎこそ本気!キーエンスへの転職を第二新卒で考えるなら
キーエンスへ第二新卒での転職を本気で考えているのであれば、転職エージェントへの登録をオススメします。
キーエンスは効率を重視する採用活動を行っているため、転職サイトにはあまり求人が出ていません。
転職サイトは人を採用できるか分からない上に、求人原稿の作成からサイト掲載期間内に採用しなくてはならないなど非効率極まりない採用活動を行う必要があります。
しかも、採用に成功しても採用に失敗してもお金がかかってしまいます。
転職エージェントなら、あなたがキーエンスの求める人材とマッチしていれば求人を紹介してもらえる上に、実際に内定して入社が確認できるまで料金も発生しません。
また企業のホームページから直接のエントリーをすることもオススメしません。
理由としてはこういった企業への直接エントリーは、自社に合致していない人材も多く応募してくるため、大量のエントリーの中に埋もれてしまう可能性が高いためです。
転職エージェントに登録することで、しっかりとした転職対策や求人紹介を受けた上で転職サイトに申し込むことをオススメします。
転職エージェントを活用し、キーエンスへの転職を実現しましょう。
第二新卒の方にオススメの転職エージェントは、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。