営業を経験したことがないけれど、一度は営業職で仕事をしてみたいという方は多いでしょう。
これまで管理部門や生産部門で、あまり外に出ることのなかった人なら、なおさら憧れを抱くことも多いのではないでしょうか。
ですが気になるのが、本当に自分が営業職として活躍できるのか、そもそも転職できるかという点です。
でも安心してください。未経験で第二新卒で営業職に転職するなら、会社選びだけをきっちりと考えれば、安定した環境で仕事ができます。
この記事では、第二新卒が未経験の営業職に転職をする方法をくわしくご紹介します。
Contents
営業職は会社の花形で主役!第二新卒からでも活躍できる?
営業職は会社の利益を生む、とても重要な仕事のひとつです。
営業職が商品を販売したり、販路を拡大することができなくなれば、会社が発展することはあり得ません。
過去には「いい商品を作れば勝手に売れる」という時代もありましたが、現在はそんな時代ではないのです。
外を走り回り、たくさんの顧客を抱える営業職こそが会社の土台であり、そして会社の主役だといえます。
給与面なども総合職の中でも優遇されており、総合職の中でも給与は3万円から5万円ほど高く設定されている会社がほとんど。
給与が高いということは、それだけ会社からの期待値の高い職種だということです。
また人事・総務・経理・法務といった間接部門と違い、働ければ働いた分だけ見返りがあるのもこの営業職の魅力。
営業職には基本的なベース給の高さに加えて、インセンティブで給与が高くなるケースがあります。
私が働いていた会社でも、営業職でとくに高い売り上げを上げた営業のエースは表彰され、通常の賞与に加えて特別賞与として30万円から50万円が支給されていました。
事務職よりもかなりハードワークな傾向も
仕事内容は事務職と比較すると、残業時間も長い傾向にあり、休日にもお客様の呼び出しがあったりと、精神的なタフネスさが求められるのが営業職の仕事の特徴です。
自分たちが会社を支えている、という誇りを持って勤務している社員が多いのも、営業職の素晴らしい点でしょう。
また営業職は採用の間口がとても広く、大手企業でも営業職は採用人数が多いので採用されやすいのです。
第二新卒者でも、コミュニケーションが好きで、仕事にまい進できる人なら営業職への転職は比較的かんたんなはず。
それにたくさんの企業で、つねに営業職の募集はしていることも、第二新卒からでも転職しやすい理由です。
営業職は離職率が高い?第二新卒に求められるのは忍耐
営業職はほかの事務職などとくらべて、未経験でも採用されやすい傾向があります。
よく巷では「退職者が多いから、たくさん需要がある」というような情報が出回っていますが、多くは間違いです。
じつは事務系よりも営業職社員のほうが、定着率が高い会社は多いといえます。
なぜ営業職は募集を多く掛けられるのかといえば、営業職は会社に売り上げを増やせる職種であることから、このように多くの募集を掛けることができるのです。
技術職や管理部門だけでは仕事は取れないので、会社に直接の利益をもたらせるのは営業職だけ。
仮に自分が会社の経営者になったとして、その立場で考えてみてください。
事務系の社員は必要であるものの、利益を生まないわけですから、できるだけ最小限にとどめておきたいものですよね。
ですが営業職であれば、彼らが稼働しただけ、売上が会社へ反映されるのがふつう。
経営者として採用決裁を出しやすいのが営業職の特徴です。人数がいればいるほど会社としては儲かりやすい、ということですね。
営業職をたくさん募集できるのは、このような理由からです。
辞めていく人が多いから募集をかけているというわけではありません。
とはいえまったくの未経験から第二新卒で営業職を目指すのなら、はじめてのことばかりでストレスも感じるでしょう。
多くの顧客から叱られながら、売上のプレッシャーを受け、理不尽なことにも頭を下げることばかり。
そのためこれから営業職を目指すのなら、何ごとにも耐える忍耐力を身に着けましょう。
営業職はハードな仕事!過去よりも楽になったのは本当か
残業規制が強くなってきたため、最近では20時以降はパソコンの電源を強制的にシャットダウンしたり、電気をビルごと落とすなどの強硬手段で残業をさせないように努力しています。
毎日20時以降に電気がついている、というような状況を周囲に見られてしまうと求職者が集まらなくなる恐れも。
下手をすれば労働基準監督署に密告されてしまい、おそろしい事態になることを人事は恐れています。
このことからも、残業規制はあらゆる会社が真剣に取り組んでいます。
営業職だから仕事がハードで、残業は当たり前というようなことを許す社会情勢ではありません。
とくに電通の新入社員自殺事件以降、人事部では朝早く会社に出社するのも禁止にしておりますし、退勤時間も厳守させています。
それでもどうしても仕事が回らない場合には、残業規制の対象になっていない、非組合員である課長職以上に残業を命じているという会社も多いです。
ただし実際に自分が営業をしていると分かるのですが、お客様の要望を満たすためには、どうしても時間が足りないもの。
そのため帰宅後や土日に資料を作るなどは、確実に発生するので甘すぎる考えは持たないようにしてください。
その分早く目標が達成できれば、ある程度は自由に動き回れたり、休みも取りやすい職種であり、ハードな時期とそうでない時期の差がはっきりした仕事です。
第二新卒者が営業職に採用されるための志望動機
営業職に採用されるためには、精神的にタフな人材であるという点と、円滑なコミュニケーションを取引先と取ることができるコミュニケーション能力が必要です。
ただしコミュニケーション能力の定義は、最近では変化しています。
よく明るく前向きな人材が営業向きと言われていますが、実際にはそういった性格の方でなくても、高い売り上げをコンスタントに作る人もいます。
実際には明るい体育会系よりも、敏感に人の気持ちを察せられる方の方が、売上は高いのです。
このことを最近の人事は良く理解していますので、「私は消極的な性格だから営業職は無理かな?」と思っている方でも、実際に営業職で転職すると成績を残せる人もたくさんいます。
明るいことだけが良いことではないという典型例です。
具体例な営業職の志望理由
24歳で総務から営業に転職を志望した、第二新卒者の志望動機の中でも、とくに説得力のあった実例を紹介いたします。
志望動機例
私は新卒で入社した会社で、総務という仕事をこれまで2年間行ってまいりました。
具体的な仕事内容は、会社に来るお客様の会議室を用意したり、工場の周辺の清掃活動や、近隣住民の方のクレーム対応、会社内の福利厚生の取りまとめや、自動販売機の設置場所の変更など、社員が気持ちよく働くためのサポート業務が中心でした。
もちろん、この仕事にはやりがいを感じておりますが、やはり営業職として利益を上げる仕事がしたいと考えるようになり、営業職を志望しました。営業職の社員に食わせてやっているというような発言をされたことでも自らを発奮したところがあります。
総務という仕事は社員から不満が上がる前に敏感に社員の要望を察知して、先回りをして仕事をすることで会社をサポートする仕事です。また社内外問わず、さまざまな人たちと協力し合いながら物事を解決するお仕事です。
私はこの敏感に人の気持ちを察する能力と、人の要望を先に見抜くコミュニケーション能力を活かし、営業職として利益を上げることができる社員になりたいと思い、営業職という仕事を本気でやりたいと思っております。
とても信念のある若者で未経験の営業職にも関わらず、入社して半年でいきなり1億円近い売り上げを叩きだしたことで、ますます自信をもって仕事にはげんでくれるようになりました。
決して明るい性格の転職希望者ではありませんでしたが、人よりも先に先に仕事を進めていくというスタイルが素晴らしく、社内でも一躍注目の的になりました。
このように、決して明るく派手な仕事ではない総務という地味な仕事をしていた方でも、積極的に長所を活かせば、営業職という仕事では武器となり、成果となることで評価されます。
地味な仕事でも音を上げないという根性も素晴らしいものでした。
自分自身の長所をアピールすれば必ず、自分自身にマッチする営業スタイルが見つかります。
第二新卒が営業職を目指すなら転職エージェントを活用しよう
未経験で第二新卒で営業職に転職する場合には、転職エージェントを積極的に活用するようにしましょう。
転職サイトは第二新卒で未経験者歓迎などと求人広告に記載されていたとしても、同じ採用枠に経験者と未経験者が面接に来た場合には、経験者が採用されてしまうのが実情です。
転職サイトは転職希望者を落とす際に、とくに理由を説明する必要がないのもその原因。
営業職として転職したにも関わらず、同族の中小企業などでは営業ではなく社内の雑用などを任されてしまい、営業職らしいキャリアを積むことが難しいという状況に陥る転職希望者を何人も見てきています。
ですが転職エージェントで求職者を探す企業なら、本気でよい人材だけを雇いたいと考えているケースが多いため、希望する会社への転職が比較的に容易なのです。
転職エージェントを積極的に活用し、第二新卒で未経験でも営業職として、大手企業に内定を得ている転職希望者が多くいます。
転職エージェントを活用し、営業職への転職を実現させましょう。
第二新卒の方にオススメの転職エージェントは、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。